「経理の資格、結局どれを取ればいいの?」という20代未経験の方向けに、優先順位をランキング形式でまとめました。全部そろえる必要はなく、上位からひとつずつで十分です。資格ごとの難易度・勉強時間・転職での効果まで具体的に解説します。

結論:まずは日商簿記3級、次に2級

未経験採用の書類選考で見られるのは、ほぼ日商簿記3級の有無です。時間に余裕があれば2級まで取ると、選考対象になる求人の幅が大きく広がります。逆に、3級すら持っていない状態での応募は、書類選考の通過率がかなり下がるのが実情です。

私も最初は「どうせ資格なら上から取ったほうがいいのでは」と思い、いきなり2級のテキストを買ってしまったことがあります。案の定、仕訳の基本が身についていない状態では歯が立たず、結局3級からやり直しました。遠回りしたぶん、順番の大切さを痛感しました。

経理資格ランキング

順位資格難易度勉強時間目安転職での有利度
1位日商簿記3級易30〜40時間必須級
2位日商簿記2級中150〜200時間書類選考で有利
3位MOS(Excel)易20〜30時間実務アピールに有効
4位FASS検定中約50時間大手・外資志望で加点
5位USCPA高500時間以上中長期のキャリアアップ向け

それぞれの資格がどんな人に向いているか

  • 日商簿記3級:これから経理を目指す人全員に必須。まずここから。
  • 日商簿記2級:大手・上場企業や管理部門の求人を狙いたい人向け。工業簿記も学べるのでメーカー系の経理にも対応しやすい。
  • MOS(Excel):簿記の勉強と並行して取りやすく、「実務でExcelを使える」ことを客観的に示せる。
  • FASS検定:大手・外資系や経理の専門性を高めたい人向け。知名度はやや低いが、実務知識を問う内容で評価される企業もある。
  • USCPA:数年単位でキャリアアップを考えている人向け。未経験転職の時点では優先度は低い。

資格だけでは転職は決まらない

資格はスタートラインに立つためのものです。Excelの実務経験やクラウド会計ソフトの操作経験など、資格以外のアピール材料もあわせて準備しておくと選考通過率が上がります。特に「資格取得のために何を工夫したか」「独学でどう継続したか」というプロセスを語れると、学習意欲の裏付けになります。

実際、私が面接で評価されたのは資格そのものより「仕事と育児の合間にどう勉強時間を作ったか」という話のほうでした。資格の有無だけでなく、そこまでの工夫も立派なアピール材料になります。

資格取得にかける期間の目安

働きながら独学する場合、日商簿記3級は3〜4週間、2級まで含めると合計で2〜3ヶ月が目安です。資格取得をゴールにせず、3級が見えてきた段階で求人を見始めると、学習と転職活動の両方を無理なく進められます。

私の場合、3級合格までに約1ヶ月、そこから2級に挑戦するかどうか迷いましたが、まずは転職活動を優先することに決めました。資格の完成度よりも「今の自分でどこまで通用するか」を早めに試したかったからです。結果的に、内定後も働きながら2級の勉強を続けるという形に落ち着きました。

簿記3級と2級、どちらから勉強すべきか悩む人も多いですが、必ず3級からです。2級は3級の内容が前提になっているので、いきなり2級から始めると理解が追いつかず挫折しやすくなります。
MOSを先に取るべきか迷う人もいますが、どちらでも構いません。むしろ簿記3級の学習と並行して進めると、ちょうどいい気分転換になります。
資格が何もない状態でも応募自体は可能ですが、通過率を考えると、まず日商簿記3級の合格、または合格見込みの状態を作ってから応募するのがおすすめです。

まとめ

迷ったら日商簿記3級から。資格を積み上げるより、早めに求人を見ながら必要な資格を逆算するほうが遠回りになりません。「資格を揃えてから」ではなく「動きながら揃える」くらいの感覚で大丈夫です。勉強の進め方全体は前回の記事でロードマップとして詳しく紹介しています。