「経理は決算期だけ忙しい」とよく言われます。確かにその通りなのですが、実際に経験した決算月は、想像していたよりずっと心を削られるものでした。
今日は、繁忙期に心が壊れそうになった、あの頃のことを書いてみます。

「今日中に終わらせないと」が積み重なっていく恐怖

決算期は、一つの業務が終わる前に次のタスクが積み上がっていきます。
「今日中に終わらせないと、明日がもっと大変になる」という焦りが常に頭の片隅にあって、トイレに行く時間すら惜しく感じる日もありました。
気づけば、ランチも5分で詰め込むように食べていた記憶があります。

数字が合わない夜、何時間も動けなかった話

一番しんどかったのは、試算表の数字がどうしても合わなかった夜です。
何度チェックしても、どこで差異が出ているのか分からない。時間だけが過ぎていく焦りと、「自分のミスのせいかもしれない」という不安が同時に押し寄せてきました。
結局、原因は小さな入力ミスだったのですが、見つけるまでの数時間、胃がずっと重かったのを覚えています。

家に帰っても仕事のことが頭から離れない

繁忙期は、家に帰ってからも頭の中で数字がぐるぐる回っている感覚がありました。
娘と遊んでいるときも、心のどこかで「明日の業務、間に合うかな」と考えてしまう。
目の前にいる娘に、ちゃんと向き合えていない自分に気づいて、自己嫌悪に陥ったこともあります。

気分の波と繁忙期が重なったときの地獄

一番つらかったのは、気分が落ちている時期と決算期が重なったときでした。
ただでさえキャパシティが限られている中に、業務量が通常の何倍にもなる。
「頑張らなきゃ」という気持ちと、「もう動けない」という体の感覚がせめぎ合って、通勤電車の中で涙が出そうになったこともありました。

「助けて」と言えるようになったこと

転機になったのは、上司に正直に「今、キャパオーバーです」と伝えたことでした。
それまでは、弱音を吐くことが「無能だと思われる」ことのように感じていましたが、実際は違いました。
業務の一部を巻き取ってもらえたことで、物理的にも精神的にも余裕が生まれました。もっと早く頼ればよかったと、今は思います。

繁忙期を乗り切るために今意識していること

  • 完璧を目指さず、優先順位をつけて一つずつ片付ける
  • 「しんどい」と感じたら早めに周囲に伝える
  • 繁忙期前に睡眠と食事だけは崩さないようにする

決算期の忙しさ自体はなくせませんが、抱え込み方を変えるだけで、心の消耗具合はだいぶ違うと実感しています。

繁忙期のストレスで体調を崩しそうになったときは、一人で抱え込まないことを徹底するようにしています。業務の分担や優先順位を見直すだけでも、負担はかなり変わるというのを実感しました。
育児との両立は正直、完璧にはできません。周りや家族のサポートを頼ること、そして「今だけだから」と割り切ることで、なんとか乗り切ってきました。

経理の仕事や心との向き合い方については、こちらの記事もあわせてどうぞ。

夫が娘を連れて実家に帰ってくれた1週間

一番忙しかった決算期、夫が「このままだと潰れるよ」と言って、娘を連れて1週間、実家に帰ってくれたことがあります。
正直、娘と離れるのは寂しかったし、「母親なのに」という罪悪感もありました。でも、毎晩終電近くまで仕事をして、帰ったらシャワーだけ浴びて寝る、という生活を乗り切れたのは、あの1週間があったからだと思います。
娘が帰ってきた日、抱きついてきた瞬間、安堵と申し訳なさで泣きそうになりました。

先輩に「そのやり方、古いよ」と言われてむきになった日

繁忙期の真っ只中、焦りながら処理していた作業について、先輩から「そのやり方、今は古いよ。もっと早いやり方があるのに」と言われたことがあります。
正直、その場では「今それ言う?」とむきになってしまいました。でも後から冷静に教えてもらった方法を試したら、本当に作業時間が半分くらいになりました。
忙しいときほど視野が狭くなって、新しいやり方を取り入れる余裕すらなくなるんだと、あのとき痛感しました。

繁忙期を何度も経験してきて分かったのは、一人で全部抱え込もうとした年ほど、後からしんどさが長引くということです。夫に頼る、先輩に教えてもらう。そういう小さな「頼る」の積み重ねが、結局は自分を守ることにつながっていました。

まとめ

繁忙期は、想像していた以上に心を削られる時期でした。
それでも、「助けて」と言えるようになったことで、少しずつ乗り越え方が分かってきた気がします。
同じように今しんどい時期を過ごしている方に、無理をしすぎないでほしいと伝えたいです。