この記事でわかること

  • フルタイム共働き・資格勉強・育児を同時にこなす現実
  • 夫婦喧嘩のきっかけと「本音のズレ」
  • 喧嘩後にどう立て直したのか
  • 精神的に限界を感じた時の対処法
  • 共働き家庭が“チーム戦”に変わるヒント

第1章:仕事・育児・勉強のトリプルプレーに挑んでいた日々

「週2出勤、週3在宅勤務、フレックス勤務」
一見、自由度が高そうに見える働き方。
でも、実際には“自由=余裕”ではありませんでした。

私は1歳の娘を育てながら、夫と同じ会社で働いています。
家には食洗器・乾燥機付き洗濯機・ロボット掃除機。
家事は最小限に自動化されていて、料理も10分でできるミールキット。
それでも、朝から晩まで頭の中はタスクでいっぱい。

朝8:20に起きて、9:25に保育園へ送り、10:30〜16:00まで仕事。
帰宅してからは18時まで子どものごはん、そして18時以降は副業やUSCPA(米国公認会計士)の勉強。
寝るのは22:30。
そんなスケジュールを繰り返すうちに、
「朝起きた瞬間から疲れている」——それが日常になっていました。

仕事も、育児も、勉強も、全部“家族のため”。
でも、気づけば「自分がどこにもいない」ような感覚。
「今の自分は母親として失格なのでは?」
そんな罪悪感を抱えながら、私は机に向かっていました。


第2章:あの一言が引き金だった——「母親なのに、お世話しないの?」

ある日の午後、夫が近所のクリニックにワクチンを打ちに行った時のことです。
私は家で娘と過ごしていましたが、その日はどうしても疲れていました。
心も体も限界で、娘の笑顔にすらうまく応えられなかった。

思わず夫にメッセージを送りました。
「子どもの相手をするのがつらい。早く帰ってきてほしい。」

返ってきたのは、たった一行。

「お母さんでしょ?お世話しないの?ゆっくり帰るから。」

その瞬間、胸の奥に何かが突き刺さりました。
私は自分でも、最近子どもの世話を夫に任せきりにしていたことを自覚していました。
でも、それは「楽をしたい」からではなく、
“家族の未来のために”資格勉強を優先していたから。

「なんで、私の気持ちを分かってくれないの?」
そんな思いがあふれて、気づけば口をついて出ていました。

「もっとあなたの給料が高かったら、私は仕事辞めて専業主婦になって24時間子どもの世話するよ!」
「あなたの給料が低いから、私が昇給しなきゃって思ってるんだからしょうがないでしょ!」

夫の返事は冷たくて、短かった。

「だったら給料の高い人を探せば?」

その一言で、私の中で何かが壊れました。
そして、丸二日間、私たちは一言も話さなくなりました。


第3章:限界だったのは、私だけじゃなかった

静まり返った家の中で、私はずっと考えていました。
「なんでこんなにうまくいかないんだろう」
「みんなどうやって両立しているんだろう」

でも、夫も同じように限界だったのです。
子どものおむつ替えから寝かしつけ、ご飯まで、
仕事に疲れていても文句ひとつ言わずにこなしてくれていました。
それなのに、自分のやりたい語学の勉強は全くできず、
ストレスを抱えていたことを後から知りました。

私がイライラしていたのも、夫が冷たかったのも、
どちらも「余裕のなさ」が原因だったのです。


第4章:話し合いで見えてきた「チームとしての私たち」

沈黙の2日間のあと、私から話し合いを持ちかけました。
「嫌いになってしまいそう。でも本当はそうしたくない。」
その気持ちを正直に伝えました。

夫と話しながら、初めて“相手の本音”を聞きました。
「不満はないよ。ただ、お互い疲れてるだけだと思う。」
その一言に、泣きそうになりました。

話し合いの結果、
・夫の語学試験(12月)までは私が育児メイン
・その後は私のUSCPA勉強を優先
・保育園の預かり時間を18時まで延長して1時間休憩時間を確保
というルールを決めました。

この日を境に、私たちは「個人戦」から「チーム戦」に変わった気がします。
夫婦で助け合う——頭では分かっていても、実際に形にしたのは初めてでした。


第5章:完璧じゃなくていい。手を抜く勇気を持つ

今回の喧嘩で、私は一つ大きなことに気づきました。
「完璧じゃなくていい」ということ。

家事は家電に任せていい。
ミールキットでも充分。
一緒に過ごす時間が短くても、
笑顔でいられることのほうが何倍も大事。

そして、
「嫌な言葉を言われた時は、言い返す前にスルーする」
——これは、私の中での新しいルールになりました。

夫も、私も、頑張りすぎていただけ。
夫婦どちらが悪いという話ではなく、
“両方が限界”のサインだったんです。


第6章:再スタート——夫婦は「相棒」へ

話し合いの後、私たちは少しずつ元の生活に戻りました。
でも、何かが変わりました。

私は習字の時間を週1回だけ確保。
静かに筆を持つ時間が、心のリセットタイムです。

夫もまた、語学の勉強時間をつくるようになり、
お互いの“やりたいこと”を尊重し合える関係に。

「夫婦は相棒」
——そう言える関係になれたのは、あの喧嘩があったからだと思います。


第7章:同じように悩むママ・パパへ

フルタイムで働きながら子育てしていると、
「どれも中途半端だ」と感じて落ち込む瞬間があります。

でも、どんな形であれ、
家族のために頑張っている自分を責めないでほしい。
手を抜けるところは抜いていい。
少しくらい完璧じゃなくても、
笑顔でいられることのほうが、ずっと大切です。


おわりに

喧嘩を通じて、私は気づきました。
夫婦って、思いやりだけじゃなくて「仕組みづくり」が必要なんだと。
ルールを決めて、家電に頼って、
それでもダメな日は一緒に休む。

——それが、わが家の“等身大のチーム戦”です。

今はまだ試行錯誤中。
でも、「両立は無理」と思っていた頃よりも、
少しだけ未来が明るく見えています。

「よく頑張ってるね。無理しないでね。」

そう、自分に声をかけながら、
今日もまた一歩ずつ、家族で前に進んでいきます。