働き方とキャリア

楽な職場を卒業して“成長できる働き方”を選んだ理由「一人経理から外資系へ」

第1章:ひとり経理という“楽さ”の裏にあった、成長停滞の現実

私は現在、IT業界の正社員として経理を担当しています。
社員は約30名、経理体制は「私ひとり+顧問税理士」というシンプルな構成。
請求書管理、給与振込、債権債務管理、会計ソフトへの仕訳入力、海外送金、税金納付、補助金申請……など、
ルーチン化された業務をこなせば1ヶ月が滞りなく回る、そんな職場です。

在宅勤務が中心で、通勤のストレスもなし。
自由度も高く、イレギュラーも少ない。
表面的には「理想的な環境」に見えるかもしれません。

しかし、私はいつからか「同じことの繰り返しで、自分が止まっている」と感じ始めました。
一人経理という立場上、誰にも学べず、フィードバックもない。
「次に進むために、何を身につけたらいいのか」すら分からない。
そんな停滞感の中で、気づけば日々が“作業”になっていたのです。

さらに、会社の経営状況が悪化し、昇給も期待できない。
社内は中国人社員中心で、重要会議はすべて中国語。
日本人の私は、経営に関わるチャンスがまったくありませんでした。
HSK5級を取得するほど中国語を勉強しても、会議には到底及ばず——。
「ここに長くいても、自分の未来は変わらない」。そう強く思うようになりました。


第2章:転職の決意——「自由」だけでは満たされない

転職を意識したきっかけは、上司との対立でした。
そのとき、会社の体質や経営の“グレーな部分”が見えてしまい、心が離れました。
どんなに自由な環境でも、「信頼できる経営」と「透明性のある仕事」がなければ、安心して働けない。

私は改めて、「自分が求めている働き方とは何か」を見つめ直しました。

そして出した答えが、「外資系企業で働く」という選択です。


第3章:なぜ外資系企業なのか——「自由×成長×報酬」の3本軸

外資系の経理に対して、私はこういうイメージを持っていました。
日系企業はマニュアルが多く、細かい指導があり、やや堅苦しい。
一方、外資系は裁量があり、自由で、実力主義。

私が理想とするのは——

「自由に働きながら、しっかりとスキルで評価される環境」。

髪色もネイルも自由。
週3在宅・週2出勤。
自分のペースで成果を出し、成長を続ける。

そんな働き方を実現できるのが、外資系だと思いました。

もちろん不安もあります。
特に語学力です。
TOEIC700点・英検準1級・HSK5級と、ある程度の基礎はありますが、ビジネス英語の実務経験はありません。
それでも、私は「今の自分の限界を超えたい」と思っています。


第4章:外資系経理職に必要なスキルとは?

外資系の経理職では、語学力以外にも次のようなスキルが求められます。

  • USCPA(米国公認会計士)など国際会計の知識
  • IFRS(国際会計基準)への理解
  • 自分で考え、改善提案を行う主体性
  • ExcelやERPなどツール操作能力
  • ロジカルに説明できるコミュニケーション力

私は現在、日商簿記2級を持っていますが、さらに一歩進んで「USCPA」取得を目指しています。
将来はCFO(最高財務責任者)を目標にしています。

外資で評価されるのは「資格」や「実績」よりも、“自分の頭で考える力”。
これまでの職場では上司の判断を仰ぐしかありませんでしたが、
次のステージでは「自分で考え、提案し、結果を出す」人材になりたいと思っています。


第5章:1年後の転職成功に向けた準備ロードマップ

私は「今すぐ転職する」よりも、「1年かけて理想の転職を実現する」ことを選びました。
現職を続けながら、計画的にステップアップしていくつもりです。

▶︎今後1年間のロードマップ

時期内容
1〜3ヶ月目USCPA学習開始(英語力を維持しながら会計英語に慣れる)
4〜6ヶ月目TOEIC850点を目指して英語学習を強化
7〜9ヶ月目LinkedInや外資求人サイトで情報収集・英語履歴書作成
10〜12ヶ月目転職エージェント登録・応募・面接対策開始

転職活動では、業界へのこだわりはあまりありません。
ただ、「残業が少なく在宅勤務が可能な職場」であることは譲れない条件です。
理想の年収は現在400万円から、次は600万円。
けれども、報酬よりも「裁量を持って自由に働けること」を優先します。

幸い、生活の基盤は安定しています。
月14.7万円の障害年金、夫の月収30万円があるため、
「生活のための転職」ではなく、「自分の成長のための転職」ができる。
これは大きな強みだと思います。


第6章:一人経理で学んだこと——「楽さと成長はトレードオフ」

ひとり経理として働いてきて、強く感じたのは、

「楽さ」と「成長」はトレードオフ(交換条件)だということ。

今の職場は確かにラクです。
でも、ラクな環境では人は伸びない。
成長したいなら、あえて“居心地の悪い場所”を選ぶ勇気が必要です。

私は次の職場で、もっと積極的に考え、提案し、挑戦していきたい。
ルーチンではなく、経営に近い仕事に携わりたい。
そして、経理としてのキャリアをグローバルに広げていきたいと思います。


第7章:同じ悩みを持つ人へ——転職は「逃げ」ではなく「次のステージ」

経理職は、安定している反面、「変化の少ない仕事」でもあります。
でも、成長を求めて動くのは決して逃げではありません。

「自分が成長できる環境を選ぶこと」
それこそが、本当のキャリアの第一歩だと思います。

外資系は成果主義でシビアな面もありますが、
その分、自分の実力を正当に評価してもらえる世界です。

あなたがもし今、「このままでいいのかな?」と思っているなら、
まずは小さな一歩でいいので動き出してみてください。
TOEICの勉強を始める、LinkedInで外資の求人を見てみる——
その一歩が、1年後のあなたを大きく変えます。


終章:1年後の理想の自分へ

1年後、私はこうなっていたいと思っています。

外資系企業の経理として、週3在宅・週2出勤の自由な働き方。
髪色も自由で、自信を持って自分の仕事に誇りを持てる。
経理という専門職を通して、会社の成長にも自分の成長にも貢献できる——。

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