働き方とキャリア

経理職ワーママの転職戦略。1年後の市場価値を最大化する準備とは?

📝この記事でわかること

  • リクルートエージェントでの転職相談のリアルな流れと内容
  • 経理職の転職市場と「実務経験>資格」の現実
  • ワーママが転職市場で評価されるための戦略
  • 「今は転職しない」という選択が戦略的に正しい理由
  • 1年で市場価値を最大化する行動計画
  • FP資格を持つ筆者のキャリア分析コメント

はじめに:転職を「今すぐ」ではなく「1年後」に決めた理由

私は現在、経理事務として働くワーママです。
上司のパワハラ、会社の経営悪化、給与が上がらない現状——
どれも、転職を考えるには十分な理由でした。

けれど私は、**「1年後に転職する」**と決めています。
焦って転職するよりも、市場価値を高めてから動く方が確実に有利だからです。

この1年で何を準備すれば良いのか。
その指針を得るために、私は「リクルートエージェント」に転職相談を申し込みました。


第1章 リクルートエージェント面談の流れと印象

予約から面談までの流れ

予約はオンラインで完結し、2日後にZoom面談が設定されました。
初めてのエージェント相談ということで少し緊張しましたが、
担当者の方が常に笑顔で、「なんでも聞いてくださいね」と声をかけてくださり、
すぐに安心して話せる雰囲気になりました。

面談は30分。短時間ながら、自分のキャリアを客観的に見つめ直す貴重な機会となりました。


第2章 相談テーマ:「1年後に大手企業へ転職するには何をすべきか」

私が最初に伝えたのは以下の希望条件でした。

希望項目内容
職種経理系
年収現在と同程度(400万円以上)
働き方週の半分はリモート
転職時期1年後
目的市場価値を上げるための準備指針を知りたい

担当者の反応は率直でした。

「大手企業は中途採用でもハードルが高いです。ただ、子会社や中堅企業なら経理経験を活かせる可能性があります。」

つまり、“経理職”という専門軸を維持しながら、
ステップアップを目指す方が現実的ということです。


第3章 経理職市場の現実:「資格より実務経験」

担当者から最も印象的だったのはこの言葉でした。

「今できることは、履歴書に書ける実績を積むことです。」

つまり、実務で何を達成したかが市場価値を決める
資格よりも、「成果を説明できる経験」の方が評価されます。

具体的には、以下のような成果が挙げられました。

分野実績例
業務効率化Excelマクロ導入で月次処理を2日短縮
精度向上月次決算のミス率を1%未満に改善
コミュニケーション他部署との連携で経費精算プロセスを見直し

「経理は“数字で語れる職種”です。抽象的な努力よりも、数値成果を書けることが強みになります。」


第4章 転職市場の潮流:在宅勤務が減少傾向

面談の中で意外だったのは、「リモートワークの減少」です。
担当者いわく、

「以前は完全リモートの求人が多かったですが、今は“週2リモート”程度が主流です。」

コロナ禍を経て、企業は再び「出社回帰」の動きを強めています。
リモート完全可の求人は希少になりつつあり、
「在宅ができる」というだけで競争率が上がる現状があるのです。

私にとってこれは切実な問題でした。
双極性障害を抱える私は、毎日の出勤が体力的に難しい
だからこそ、「リモート勤務」は譲れない条件です。


第5章 「ステイ」という提案。その意味を考える

面談の最後、担当者から出た提案は意外なものでした。

「今の職場は“フルリモート・月32万円・残業ゼロ”という条件。
子どもが1歳で小さい今、この条件は非常に希少です。
今はステイして、スキルを積む方が賢明です。」

一瞬、拍子抜けしました。
「エージェント=転職を勧める」と思っていたからです。

しかし、冷静に考えると理にかなっています。
現在の職場は確かに安定しており、リモート環境も整っている。
ここで“実務経験”という資産を積み上げる1年にすることが、結果的に次の転職を有利にする。

私は素直に納得しました。


第6章 私の現状分析:強みと制約の棚卸し

面談を通じて、自分のキャリアを客観的に整理できました。

カテゴリ内容
強み経理実務経験(会計事務所+事業会社)/簿記2級/TOEIC700/英検準1級
弱みフル出勤・残業ができない/安定志向ではない職場
キャリア志向スキルアップ重視/自由な社風/裁量のある働き方を希望

特に印象的だったのは、「簿記2級で十分です」という一言。
簿記1級を取らないと大手企業に通らないと思い込んでいた私にとって、これは大きな気づきでした。


第7章 USCPAに挑戦:外資系転職への視点転換

面談後、私は**USCPA(米国公認会計士)**の勉強を始めました。
理由は、外資系企業への転職を視野に入れたからです。

外資系企業なら、服装・髪色・ネイルなども自由で、
成果主義・リモート中心の働き方が一般的です。

実際、担当者からも
「自由度の高い働き方を求めるなら外資が合う」との助言がありました。

日系大手企業=安定・年功序列
外資系企業=自由・実力主義

私にとっては、後者の方が生きやすい。
そう感じたことが、USCPA挑戦の原動力になりました。


第8章 1年間の戦略:「転職しない」期間を“準備”に変える

リクルートエージェント面談を経て、
私の1年間のアクションプランは明確になりました。

項目内容目的
資格取得USCPA学習開始外資系転職への土台作り
実務スキルCPAラーニングで経理上級講座受講実務力を強化
実績整理担当業務の成果を数値化職務経歴書を強化
情報収集転職市場・求人傾向を月次でチェックタイミングを見極める

第9章 キャリア資産を育てるという考え方

転職を「点」ではなく「線」で考えると、
重要なのは「キャリア資産の積み上げ」です。

FPとしてキャリア分析を行うと、
個人の市場価値は次の3つの資産で構成されます。

資産の種類内容強化方法
スキル資産実務経験・資格・専門知識経理上級スキル・USCPA取得
人的資産職場内外の信頼・ネットワークエージェント・勉強会活用
評判資産職務経歴書・成果の見せ方実績を可視化しSNS発信も視野に

“転職しない期間”は、これら3資産を育てる絶好の時間です。
焦って転職活動を始めるよりも、資産を育てる時間を戦略的に確保する方が、最終的なリターンは大きい


第10章 面談を通して得た心理的変化

面談前の私は、「早くこの職場を出たい」という焦りの中にいました。
けれど面談を終えて感じたのは、意外にも「安心」でした。

「私は今、すでに良い条件で働けている」
「焦らず、準備を進めることで未来が開ける」

転職市場では、「今すぐ転職しない人」が最も冷静に戦略を立てられます。
感情で動かないというのも、立派なキャリア戦略のひとつです。


第11章 1年後を見据えて:行動指針のまとめ

1年後の転職を成功させるために、私が意識している行動指針をまとめます。

時期重点行動ゴール
1〜3ヶ月目経理上級講座を修了、USCPA学習開始実務+資格の基礎固め
4〜6ヶ月目現職で業務改善提案・成果の可視化実績データの蓄積
7〜9ヶ月目職務経歴書・ポートフォリオ作成市場価値の可視化
10〜12ヶ月目エージェント登録・面談最適タイミングで転職活動開始

第12章 まとめ:転職は「準備」が9割

今回のリクルートエージェント面談で痛感したのは、
転職は準備が9割ということ。

資格でもスキルでも、人間関係でも、
「履歴書に書ける経験」を積むことが最も重要です。

転職を急ぐより、今の職場を“次のキャリアの練習場”に変える発想を持つ。
この考え方こそが、ワーママにとって持続的なキャリア形成の鍵になります。


🧭 FPワーママ筆者の分析コメント

キャリアは「線」で考えると成果が出やすい。
特にワーママにとって、
「無理のない環境を維持しながら市場価値を高める」ことは、
長期的な収入安定にもつながります。

FPの視点から見ると、転職=資産形成の一部です。
無理に動くよりも、
「時間×スキル×信用」を積み上げていく方が、
将来の自由度(=選べる働き方)を確実に増やします。

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