- 📝この記事でわかること
- はじめに:転職を「今すぐ」ではなく「1年後」に決めた理由
- 第1章 リクルートエージェント面談の流れと印象
- 第2章 相談テーマ:「1年後に大手企業へ転職するには何をすべきか」
- 第3章 経理職市場の現実:「資格より実務経験」
- 第4章 転職市場の潮流:在宅勤務が減少傾向
- 第5章 「ステイ」という提案。その意味を考える
- 第6章 私の現状分析:強みと制約の棚卸し
- 第7章 USCPAに挑戦:外資系転職への視点転換
- 第8章 1年間の戦略:「転職しない」期間を“準備”に変える
- 第9章 キャリア資産を育てるという考え方
- 第10章 面談を通して得た心理的変化
- 第11章 1年後を見据えて:行動指針のまとめ
- 第12章 まとめ:転職は「準備」が9割
- 🧭 FPワーママ筆者の分析コメント
📝この記事でわかること
- リクルートエージェントでの転職相談のリアルな流れと内容
- 経理職の転職市場と「実務経験>資格」の現実
- ワーママが転職市場で評価されるための戦略
- 「今は転職しない」という選択が戦略的に正しい理由
- 1年で市場価値を最大化する行動計画
- FP資格を持つ筆者のキャリア分析コメント
はじめに:転職を「今すぐ」ではなく「1年後」に決めた理由
私は現在、経理事務として働くワーママです。
上司のパワハラ、会社の経営悪化、給与が上がらない現状——
どれも、転職を考えるには十分な理由でした。
けれど私は、**「1年後に転職する」**と決めています。
焦って転職するよりも、市場価値を高めてから動く方が確実に有利だからです。
この1年で何を準備すれば良いのか。
その指針を得るために、私は「リクルートエージェント」に転職相談を申し込みました。
第1章 リクルートエージェント面談の流れと印象
予約から面談までの流れ
予約はオンラインで完結し、2日後にZoom面談が設定されました。
初めてのエージェント相談ということで少し緊張しましたが、
担当者の方が常に笑顔で、「なんでも聞いてくださいね」と声をかけてくださり、
すぐに安心して話せる雰囲気になりました。
面談は30分。短時間ながら、自分のキャリアを客観的に見つめ直す貴重な機会となりました。
第2章 相談テーマ:「1年後に大手企業へ転職するには何をすべきか」
私が最初に伝えたのは以下の希望条件でした。
| 希望項目 | 内容 |
|---|---|
| 職種 | 経理系 |
| 年収 | 現在と同程度(400万円以上) |
| 働き方 | 週の半分はリモート |
| 転職時期 | 1年後 |
| 目的 | 市場価値を上げるための準備指針を知りたい |
担当者の反応は率直でした。
「大手企業は中途採用でもハードルが高いです。ただ、子会社や中堅企業なら経理経験を活かせる可能性があります。」
つまり、“経理職”という専門軸を維持しながら、
ステップアップを目指す方が現実的ということです。
第3章 経理職市場の現実:「資格より実務経験」
担当者から最も印象的だったのはこの言葉でした。
「今できることは、履歴書に書ける実績を積むことです。」
つまり、実務で何を達成したかが市場価値を決める。
資格よりも、「成果を説明できる経験」の方が評価されます。
具体的には、以下のような成果が挙げられました。
| 分野 | 実績例 |
|---|---|
| 業務効率化 | Excelマクロ導入で月次処理を2日短縮 |
| 精度向上 | 月次決算のミス率を1%未満に改善 |
| コミュニケーション | 他部署との連携で経費精算プロセスを見直し |
「経理は“数字で語れる職種”です。抽象的な努力よりも、数値成果を書けることが強みになります。」
第4章 転職市場の潮流:在宅勤務が減少傾向
面談の中で意外だったのは、「リモートワークの減少」です。
担当者いわく、
「以前は完全リモートの求人が多かったですが、今は“週2リモート”程度が主流です。」
コロナ禍を経て、企業は再び「出社回帰」の動きを強めています。
リモート完全可の求人は希少になりつつあり、
「在宅ができる」というだけで競争率が上がる現状があるのです。
私にとってこれは切実な問題でした。
双極性障害を抱える私は、毎日の出勤が体力的に難しい。
だからこそ、「リモート勤務」は譲れない条件です。
第5章 「ステイ」という提案。その意味を考える
面談の最後、担当者から出た提案は意外なものでした。
「今の職場は“フルリモート・月32万円・残業ゼロ”という条件。
子どもが1歳で小さい今、この条件は非常に希少です。
今はステイして、スキルを積む方が賢明です。」
一瞬、拍子抜けしました。
「エージェント=転職を勧める」と思っていたからです。
しかし、冷静に考えると理にかなっています。
現在の職場は確かに安定しており、リモート環境も整っている。
ここで“実務経験”という資産を積み上げる1年にすることが、結果的に次の転職を有利にする。
私は素直に納得しました。
第6章 私の現状分析:強みと制約の棚卸し
面談を通じて、自分のキャリアを客観的に整理できました。
| カテゴリ | 内容 |
|---|---|
| 強み | 経理実務経験(会計事務所+事業会社)/簿記2級/TOEIC700/英検準1級 |
| 弱み | フル出勤・残業ができない/安定志向ではない職場 |
| キャリア志向 | スキルアップ重視/自由な社風/裁量のある働き方を希望 |
特に印象的だったのは、「簿記2級で十分です」という一言。
簿記1級を取らないと大手企業に通らないと思い込んでいた私にとって、これは大きな気づきでした。
第7章 USCPAに挑戦:外資系転職への視点転換
面談後、私は**USCPA(米国公認会計士)**の勉強を始めました。
理由は、外資系企業への転職を視野に入れたからです。
外資系企業なら、服装・髪色・ネイルなども自由で、
成果主義・リモート中心の働き方が一般的です。
実際、担当者からも
「自由度の高い働き方を求めるなら外資が合う」との助言がありました。
日系大手企業=安定・年功序列
外資系企業=自由・実力主義
私にとっては、後者の方が生きやすい。
そう感じたことが、USCPA挑戦の原動力になりました。
第8章 1年間の戦略:「転職しない」期間を“準備”に変える
リクルートエージェント面談を経て、
私の1年間のアクションプランは明確になりました。
| 項目 | 内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 資格取得 | USCPA学習開始 | 外資系転職への土台作り |
| 実務スキル | CPAラーニングで経理上級講座受講 | 実務力を強化 |
| 実績整理 | 担当業務の成果を数値化 | 職務経歴書を強化 |
| 情報収集 | 転職市場・求人傾向を月次でチェック | タイミングを見極める |
第9章 キャリア資産を育てるという考え方
転職を「点」ではなく「線」で考えると、
重要なのは「キャリア資産の積み上げ」です。
FPとしてキャリア分析を行うと、
個人の市場価値は次の3つの資産で構成されます。
| 資産の種類 | 内容 | 強化方法 |
|---|---|---|
| スキル資産 | 実務経験・資格・専門知識 | 経理上級スキル・USCPA取得 |
| 人的資産 | 職場内外の信頼・ネットワーク | エージェント・勉強会活用 |
| 評判資産 | 職務経歴書・成果の見せ方 | 実績を可視化しSNS発信も視野に |
“転職しない期間”は、これら3資産を育てる絶好の時間です。
焦って転職活動を始めるよりも、資産を育てる時間を戦略的に確保する方が、最終的なリターンは大きい。
第10章 面談を通して得た心理的変化
面談前の私は、「早くこの職場を出たい」という焦りの中にいました。
けれど面談を終えて感じたのは、意外にも「安心」でした。
「私は今、すでに良い条件で働けている」
「焦らず、準備を進めることで未来が開ける」
転職市場では、「今すぐ転職しない人」が最も冷静に戦略を立てられます。
感情で動かないというのも、立派なキャリア戦略のひとつです。
第11章 1年後を見据えて:行動指針のまとめ
1年後の転職を成功させるために、私が意識している行動指針をまとめます。
| 時期 | 重点行動 | ゴール |
|---|---|---|
| 1〜3ヶ月目 | 経理上級講座を修了、USCPA学習開始 | 実務+資格の基礎固め |
| 4〜6ヶ月目 | 現職で業務改善提案・成果の可視化 | 実績データの蓄積 |
| 7〜9ヶ月目 | 職務経歴書・ポートフォリオ作成 | 市場価値の可視化 |
| 10〜12ヶ月目 | エージェント登録・面談 | 最適タイミングで転職活動開始 |
第12章 まとめ:転職は「準備」が9割
今回のリクルートエージェント面談で痛感したのは、
転職は準備が9割ということ。
資格でもスキルでも、人間関係でも、
「履歴書に書ける経験」を積むことが最も重要です。
転職を急ぐより、今の職場を“次のキャリアの練習場”に変える発想を持つ。
この考え方こそが、ワーママにとって持続的なキャリア形成の鍵になります。
🧭 FPワーママ筆者の分析コメント
キャリアは「線」で考えると成果が出やすい。
特にワーママにとって、
「無理のない環境を維持しながら市場価値を高める」ことは、
長期的な収入安定にもつながります。
FPの視点から見ると、転職=資産形成の一部です。
無理に動くよりも、
「時間×スキル×信用」を積み上げていく方が、
将来の自由度(=選べる働き方)を確実に増やします。
